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知的障害者の自立生活が なぜ必要か?どう実現するか? その2

知的障害者の自立生活がなぜ必要か?どう実現するのか? その2

 

「知的障害者の自立生活は なぜ必要か?どう実現するのか?」の第二弾を東京家政大学でやります。

今回は目黒区のNPO法人はちくりうすからの実践報告を中心に構成。

子ども、青年の頃からの関わりの中で培われた人間関係が、地域で自立して暮らすことを支えていく話であります。

今回も、知的障害のある人の支援に関わりのある人たち(支援者、家族、行政、当事者等など)を対象にしています。

特に子どもや若い世代の知的障害のある人に「今」関わっている人たちに参加して貰えたら嬉しいです。

勿論、今、知的障害のある人たちと関わりはないけど、このテーマに関心のある方は、どなたでも是非です。

日時:2017年11月25日

開場13:00 開始13:30〜16:40

会場: 東京家政⼤学 15号館 151A教室

東京都板橋区加賀1-18-1

参加費:500円

プログラム:

◯「I am Ryosuke!」上映とトーク 重度訪問介護制度をつかいながら、 地域で介護者と⾃⽴⽣活を送る岡部亮佑さん。

その⽣活の様⼦を描いた短編作品の上映と監督

宍⼾⼤裕さんのミニトーク

監督 宍戸 大裕(ししど だいすけ)さん 

映像作家、1982年宮城県出身。学生時代にドキュメンタリー映画製作を学ぶ。これまでの作品に「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」(2013年劇場公開)、「風は生きよという」(2016年劇場公開)がある。

◯はちくりうすの実践から ⽬⿊で20年の⾃⽴⽣活を実践してきた、 無着さんとの⼦ども時代からの関わりを NPO法⼈はちくりうすの櫻原さんが報告

◯パネルディスカッション パネラー ・櫻原さん ・あゆちゃん/あゆ⺟(あゆちゃんち) ・⼩島さん(ドリームヴイ) コーディネーター ⽥中恵美⼦さん(東京家政⼤学)

 

宍戸さんより

part1

「現在、重い知的障害がある人たちの自立生活を描いた映画を製作中。来春の完成を目指して、順調に遅れている」

Part2

 カメラをとおして自立生活する人とその暮らしを支える人、

 見守る人たちと出会ってきました。

 こうしたらこうできる、ああしたらああできるという工夫や努力が

 いくつも積み重なり、きょうにつづていることを知りました。

 その堆積の断片をでも、この場に参加された方と共有し学びあえたらと思います。

 宍戸 大裕

 

 

・はちくりうすの実践から 

  無着さんの経緯 子ども時代から自立生活

  報告 櫻原雅人(さくらはらまさひと)さん

櫻原さんより

「私にとって知的障害者の自立生活というのは本人の問題と同時に私自身のテーマでもあります。縁あって出会い知り合った相手が障害を理由に離れていくのが自分自身にとってもつらいからです。ともに時を過した関係は当事者だけではなく私自身の時間でもあり、ともに共有してきたものです。そして本人が望まない生活を強いているのは私を含めた社会の問題でもあります。

なので同じ思いを感じたり経験している人たちに、こうすればいっしょに生活していけるよということを伝えていきたいと考えています。」

パネラー:坂川亜由未さんより

自宅を開放したコミュニティスペース「あゆちゃんち」の看板娘。英会話、ミニコンサート、手話で歌おう、などいろんな企画にお年寄りから赤ちゃんまで、障害の有無に関係なく地域のいろいろな人がワイワイ集まって楽しくやっています。

うちをでて大学の講師や学祭などでのイベントの共催もあって多忙な日々を送っています。

親亡き後も大丈夫!になるにはたくさんの介助者とつながることが必要で、それが今の、そしてこれからもずっと続く課題です。

この課題を、あゆちゃんらしく笑いながらクリアしていくにはどうしたらいいか、今日、皆さんと一緒に考えられたら嬉しいです!

コーディネーター:田中恵美子さん

田中さんより

「パネルディスカッションでお呼びする方々は、それぞれ障害のある人たちが地域で住み続けるためにあれこれと試行錯誤を繰り返してきている人たちです。

いい答えが出てくると必ずしも言えないかもしれないけれど、こんなふうに頑張っている、こんなことができて、こんなことに課題がある、もしかしたら助け合えるかもしれないと思ってくれるような話ができたらいいなと思っています。

この会を通じて、ネットワークができて、あちこちの地域で様々な試行錯誤が始まり、やがてそれが必要な制度を求めていく動きになったらいいなと思っています。

皆さんとの出会いを楽しみにしています。」